逃げるのも、たまに役に立つ
大阪に移り住んだばかりの頃、立て続けに狂人と遭遇してしまい、一時期、大阪はとても怖いトコロだという価値観が作られていました。知らなかったにせよ、踏み込んじゃいけないエリアに迷い込んでしまったのは、私の不徳の致すトコロ。
何気なく走っていると、だんだん街の雰囲気が変わっている事に気づいたものの、おかしいと思いながらもクルマを進めていると、昼間なのにモノクロ映画みたいな雰囲気に包み込まれていました。
道端で炊き出しをしてるオッサン、オッサン、オッサン・・・女子供の姿は見えない。リアカーを曳くオッサン。夏なのに真っ黒な革ジャン・・・と思ったら、日焼けとも垢とも区別つかない自前の皮じゃん。
そう、そこはN15H1N▲R1。
信号待ちしていると、後ろのほうから
どりゃああああっーーーーー!!」
と、ワケのわからん奇声とも怒声ともつかぬ声で追っかけてくるオッサンの気配。
こっちは真っ赤なオープンカー。幌全開で女連れ。どう見ても、分が悪い。
彼らのナワバリに土足で踏み込んだこっちが悪い。
本能的に危険を察知したので、信号なんか待たず、追いつかれる前に走り去りました。
あれは洗礼だったのでしょうか。
その後、この辺を何度か通る事があったものの、同じような体験をしたのは後にも先にもその1回きりでした。悪目立ちするデザインというのも、時と場合によっては考え物のようです。
ほんだらの~!
整備マニュアル
家から近くに餃子の美味しい店があります。
ここの餃子は絶品です。ラーメンや焼き飯なんかもありますが、餃子だけが飛び抜けてるレベル、他は不味くはないけど他所でも出してるレベル。
だからこの店では他のものには目もくれず、ただ餃子ばかりをバクバク食べるのです。
さて。
昔に買ったマニュアルがどこか行ってしまったので、探していました。
納車された日に、東八道路沿いのスーパーオー●バックスで買ったものですが、たぶん見つかっても脂汚れや日焼けでボロボロになっていそう。仕方ないのでAmazonで探してみると、すぐに見つかりました!
ヘインズという名前も忘れていたのに、よく見つかったなと思います。(表紙のデザイン変わってなくてよかったー)
当時の値段を覚えてませんが、本も値上がりしてるのかな?だいたい3,000円台前半から20,000円に迫ろうというものまで幅が広いです。
ちなみに、ヘインズと聞いてTシャツかケチャップを思い浮かべる人がいるかもしれません。かくいう私がそうでした。この本を教えてもらった時に、カタカナで「ヘインズ」と耳に入ってきたので、「あー!あのケチャップの!!へぇー!!!」とクルマの意外な組み合わせにちょっと驚きました。
店に着いて、綴りの違いにすぐに気づいたものの、付いてしまったケチャップのイメージがなかなか抜けきれず、今でもこの本を見るとオムライスが食べたくなるのでした。
ケチャップのほう、読み方を間違って覚えている事に気づいたのはもう少し後になってから。
ほんだらの~!
キャブとインジェクション
私、旧車=キャブ搭載というなんとなく偏見を持っています。
キャブとはキャブレターの事で、ガソリンと空気を混合させるための機械です。
これが近年では電子制御になり、インジェクションと呼ばれる装置に変わります。
キャブは天候や気圧に左右されやすいですが、仕組みが単純で壊れにくく、壊れても直しやすいそうです(私は直せませんが・・・)電子制御は壊れると部品交換になりやすいそうです。旧車で部品交換と聞くと、ドキッとしますな。
124も後期のモデルではインジェクションになります。ただ、この頃のインジェクション車は「全然走らない」んだとか。この頃のものは部品が見つかればキャブに載せ替えるのはそう難しくないそうなので、載せ替える人が多いです。
実は私もまだインジェクションの124って見たことないんですね。
ほんだらの!
アイドリング調整
エンジンに負荷がかかっていない状態のことです。
この状態からアクセルを踏み込めば回転数が上がり、ギアが入っていれば加速するわけです。
この時の回転数を低くすると、信号待ちなどでエンストする事があります。反対に高くし過ぎると五月蠅いだけでガソリンの無駄遣いになります。
ごくたまに、突然回転が落ちる事があったので、目安の1000rpmよりも少し高め、だいたい1000~1500の間に収まるよう、気づいた時に調整していました。調整はマイナスドライバー一本で簡単にできます。
一度、次に停まると帰れなくなりそうな時に、目いっぱい高く設定した事があります。そうすると、アクセルを離してるのに前に進むわけです。MT車なのに。
教習所では、クリープがAT特有の現象と教わったような気がしますが、そりゃそうだわなと腹に落ちました。
増えたもの パワステ
近頃、息子が外でいろんな言葉を覚えてきます。話しだすのが遅かった子が、起きてる間はずっと喋りっぱなし。親としては安堵するのですが、テンションが上がるとボリュームの調整がきかなくなり、ちょっと手を焼きます。
「重ステ」って言葉。ほとんど聞かなくなりました。
正確には「パワステが付いていない」なんでしょうね。旧式のクルマが好きな人でも、パワステと対比する場合でしか使わないかもしれません。
今じゃほとんどのクルマでパワステが装備されており、付いていないほうが少数派です。それでも中古車サイトにはオプションとして「パワステ」などと書かれています。
元々はハンドルが重たくて切れなかったんですね。124Spiderの場合、FR車で車体も軽いので、苦労した記憶は残っていません。とはいえ、このハンドルの大きさ。最近のクルマに慣れていると、ちょっと大きく見えるかもしれません。
自動車保険について
コンビニでコーヒーを入れていると、カップやクリームなどを置いてある棚に「使いかけの砂糖を戻さないで下さい」と書かれた張り紙がされているのに気づきました。
えーーーー、そんな事する人、ホントにいるの?
ガムシロップなんか他のものもベタベタしそうです。粉の砂糖にしても湿気を吸い取ってベタベタしそうです。
わざわざ張り紙するくらいだから、本当にいるのでしょう。しかも割と継続的に。
今までそんな人を見たことがないので、生活する時間帯が違うのでしょうか。同じ地域に住んでいるのに別世界が存在するようです。
さて。旧車に乗っていても自動車保険はすんなり加入できます。ただ、車両保険になると、どこの保険屋さんからも難色を示されました。保険料の計算ができないんだとか。
今もそうかはわかりませんが、車種と年式から判断しているようで、古くなって価値が上がっていくようなものは、あまり眼中に置いていないのかなーという印象を受けました。それとも、サンプルが少なくて上げ幅を計算しきれないからかもしれませんけど。
もともと、車両保険は自己責任だと思っていたので、それならしゃあないと思っていました。まさか夜中に、ノーヘル、二人乗り、無保険の原付から特攻されるなんて思ってませんでしたから。
まー、アタマに血の昇りやすかった若い頃です。いなす事も知らずにだいぶ揉めましたが、得られたものは少額訴訟の経験とわずかな示談金(の一部)だけでした。
途中から関わってるのもアホらしくなって、取り立ても途中で放棄しました。
それに懲りて、弁護士費用の特約は欠かさず付けるようにしています。こちらに責があれば誠心誠意謝罪しますが、理不尽なヤカラ達と争っても、失うものばかりですから。案外、車両保険よりもこっちのほうが大事なんじゃないの?なんて思うわけです。
オルタネーター
近年、旧車の相場が上がっているようですが、実物は値段には比例せずピンキリのようです。年式が古くなるほど、前のオーナーの手入れ度合いや、店の整備方針の差が大きくなるように思います。
私の場合はというと。
バッテリーが充電されてなかったのは、店の点検ミスでしたが、それ以外は特に思い当たるところもなく、消耗品の交換ぐらいでよく走ってくれたなーと思います。
ちなみに、充電できない不具合は、あとから調べるとエンジンが高回転の時にしか充電されていない事がわかりました。
つまり
街乗りには全く不向き
な状態で売られていたわけです。w
オルタネーターを交換すれば済んでいたので、買った店で換えてもらえばよかったなーと後から少し思いました。
https://jp.bosch-automotive.com/ja/
台数が少ない車種は、購入時点でゼイタク言ってられないので、足りないところは後で直せばいいと思っておくほうがいいかもしれません。