キャブとインジェクション

 

私、旧車=キャブ搭載というなんとなく偏見を持っています。

キャブとはキャブレターの事で、ガソリンと空気を混合させるための機械です。

これが近年では電子制御になり、インジェクションと呼ばれる装置に変わります。

 

キャブは天候や気圧に左右されやすいですが、仕組みが単純で壊れにくく、壊れても直しやすいそうです(私は直せませんが・・・)電子制御は壊れると部品交換になりやすいそうです。旧車で部品交換と聞くと、ドキッとしますな。

 

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124も後期のモデルではインジェクションになります。ただ、この頃のインジェクション車は「全然走らない」んだとか。この頃のものは部品が見つかればキャブに載せ替えるのはそう難しくないそうなので、載せ替える人が多いです。

 

実は私もまだインジェクションの124って見たことないんですね。

 

ほんだらの!

 

アイドリング調整

エンジンに負荷がかかっていない状態のことです。

 

この状態からアクセルを踏み込めば回転数が上がり、ギアが入っていれば加速するわけです。

 

この時の回転数を低くすると、信号待ちなどでエンストする事があります。反対に高くし過ぎると五月蠅いだけでガソリンの無駄遣いになります。

 

ごくたまに、突然回転が落ちる事があったので、目安の1000rpmよりも少し高め、だいたい1000~1500の間に収まるよう、気づいた時に調整していました。調整はマイナスドライバー一本で簡単にできます。

 

一度、次に停まると帰れなくなりそうな時に、目いっぱい高く設定した事があります。そうすると、アクセルを離してるのに前に進むわけです。MT車なのに。

 

教習所では、クリープがAT特有の現象と教わったような気がしますが、そりゃそうだわなと腹に落ちました。

増えたもの パワステ

近頃、息子が外でいろんな言葉を覚えてきます。話しだすのが遅かった子が、起きてる間はずっと喋りっぱなし。親としては安堵するのですが、テンションが上がるとボリュームの調整がきかなくなり、ちょっと手を焼きます。

 

「重ステ」って言葉。ほとんど聞かなくなりました。

正確には「パワステが付いていない」なんでしょうね。旧式のクルマが好きな人でも、パワステと対比する場合でしか使わないかもしれません。

 

今じゃほとんどのクルマでパワステが装備されており、付いていないほうが少数派です。それでも中古車サイトにはオプションとして「パワステ」などと書かれています。

 

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元々はハンドルが重たくて切れなかったんですね。124Spiderの場合、FR車で車体も軽いので、苦労した記憶は残っていません。とはいえ、このハンドルの大きさ。最近のクルマに慣れていると、ちょっと大きく見えるかもしれません。

 

自動車保険について

コンビニでコーヒーを入れていると、カップやクリームなどを置いてある棚に「使いかけの砂糖を戻さないで下さい」と書かれた張り紙がされているのに気づきました。

 

えーーーー、そんな事する人、ホントにいるの?

 

ガムシロップなんか他のものもベタベタしそうです。粉の砂糖にしても湿気を吸い取ってベタベタしそうです。

 

わざわざ張り紙するくらいだから、本当にいるのでしょう。しかも割と継続的に。

 

今までそんな人を見たことがないので、生活する時間帯が違うのでしょうか。同じ地域に住んでいるのに別世界が存在するようです。

 

さて。旧車に乗っていても自動車保険はすんなり加入できます。ただ、車両保険になると、どこの保険屋さんからも難色を示されました。保険料の計算ができないんだとか。

 

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今もそうかはわかりませんが、車種と年式から判断しているようで、古くなって価値が上がっていくようなものは、あまり眼中に置いていないのかなーという印象を受けました。それとも、サンプルが少なくて上げ幅を計算しきれないからかもしれませんけど。

 

もともと、車両保険は自己責任だと思っていたので、それならしゃあないと思っていました。まさか夜中に、ノーヘル、二人乗り、無保険の原付から特攻されるなんて思ってませんでしたから。

 

まー、アタマに血の昇りやすかった若い頃です。いなす事も知らずにだいぶ揉めましたが、得られたものは少額訴訟の経験とわずかな示談金(の一部)だけでした。

 

途中から関わってるのもアホらしくなって、取り立ても途中で放棄しました。

 

それに懲りて、弁護士費用の特約は欠かさず付けるようにしています。こちらに責があれば誠心誠意謝罪しますが、理不尽なヤカラ達と争っても、失うものばかりですから。案外、車両保険よりもこっちのほうが大事なんじゃないの?なんて思うわけです。

オルタネーター

近年、旧車の相場が上がっているようですが、実物は値段には比例せずピンキリのようです。年式が古くなるほど、前のオーナーの手入れ度合いや、店の整備方針の差が大きくなるように思います。

 

私の場合はというと。

バッテリーが充電されてなかったのは、店の点検ミスでしたが、それ以外は特に思い当たるところもなく、消耗品の交換ぐらいでよく走ってくれたなーと思います。

 

ちなみに、充電できない不具合は、あとから調べるとエンジンが高回転の時にしか充電されていない事がわかりました。

 

つまり

 

街乗りには全く不向き

な状態で売られていたわけです。w

 

オルタネーターを交換すれば済んでいたので、買った店で換えてもらえばよかったなーと後から少し思いました。

https://jp.bosch-automotive.com/documents/1517915/1732057/Page_2_8_Hoverbox_3.jpg/77256e0f-d068-1f62-f40c-c176ed1e2f77?t=1498028893265

https://jp.bosch-automotive.com/ja/

 

 

台数が少ない車種は、購入時点でゼイタク言ってられないので、足りないところは後で直せばいいと思っておくほうがいいかもしれません。

 

廃墟写真から見た昭和

なんでわざわざ不便な古い車に惹かれるのか、自分でも不思議に思うことがありますが、不便さからくる愛着なのかもしれません。(外見だけじゃなくてね)

 

私の中で古いクルマというと、だいたい小学校に上がる頃までのものです。思い出せる記憶はそんなに多くありませんが、三角窓から吹き込んでくる涼しい風や、足元を温めるヒーターやエンジンの熱気など、身体でははっきりと覚えており、そこから楽しかった記憶を手繰り寄せることはできます。

 

最近読んだ本に、70~80年代のスクラップ写真ばかりを集めたものがあります。

写真を見ると、ナンバープレートは地名1文字、分類番号(地名の横に書いてる数字)も1桁。私の幼少期ぐらいに撮られたものが新しいほうの部類です。

 フェアレディ2000

http://carandbike.whdcar.com/p/1701/NZrUDPYX1.html

※写真は本の内容とは関係ありません。

  

全体を通して白黒の写真が大部分を占めています。フロントグリルは錆びて腐り、フロントガラスが割れてなくなった後、そこから生い茂った雑草が顔を出しているようなクルマ達が多く写されています。

 

敗戦後、ようやく国産車が作られるようになり、幸せの象徴として家庭に入ってきた自動車も、新しい車に乗り換えるために使い捨てされるようになります。

 

哀れみを誘う外観からは、もっと大事に乗ってやったらまだまだ現役で走れたのに。もったいないなー。感傷だけでもなくて、ここ数年の気が狂ったような値の上がりっぷりを見ても、ホントもったいない。

 

10年落ちが20年落ちになり、さらに30年、40年と古くなっていくごとに入手困難になっていくんですね。反対に考えれば希少価値が増すということ。

 

デコッパチの変遷

前回、世界一醜いクルマとしてネタにしたムルティプラ君。

 

年式によってギャップが大きすぎます。

って、これ一括りにしたらアカンのとちゃいます?

 

初代(1956~1966年)

前と後ろを間違えそうですが、これなら一般にも受け入れられるのではないでしょうか?年式が古いので、いい値段しはります。


p_multipla_1.jpg前から見た図。 

p_multipla_2.jpg後ろから見た図。

 

排気量は600ccで、最近の軽自動車よりもコンパクト。

そんなサイズで3列シートですから、大人2人にお子さん1人の家庭なら3人並んで乗れます。大人1人にお子さん2人なら言わずもがな。

 

(大人3人だと、かなり窮屈しそうです)

2代目(1998~2010年)

前期型と後期型とでデザインが大きく変わります。

市販されなかったものの、ハイブリッド車もあったようです。

デコッパチ前期型

生まれてくる時代を間違えました。

初代に比べると大きくなっており、軽自動車の規格をオーバーしています。

フィアット 2代目フィアット ムルティプラ

後期型

デコッパチが前衛的すぎたからでしょうか?萎縮しすぎて見る影もありません。

ツマランクルマに成り下がってしまいました。

フィアット・ムルティプラ ELX(5MT)【試乗記】

せっかく世界一になったのにもったいない。

どうせなら、デコッパチをさらに上回る奇抜さを狙って欲しかった。

 

 

モデルチェンジする度にどこかザンネンになっていくのはフェ〇レディZと似たものを感じます。というより、どこも一緒なんでしょうか。